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副業禁止でも印税収入はOK?自費出版・Kindle出版と副業規定の関係を解説

「会社が副業禁止なのに、本を出版して印税をもらっても大丈夫?」
「自費出版やKindle出版は副業に該当するの?」

結論から言うと、自費出版・Kindle出版は多くのケースで副業禁止に抵触しません。ただし、会社の規定や状況によって異なるため、正しく理解しておくことが重要です。

この記事では、副業禁止と印税・自費出版の関係を正確に解説します。


そもそも「副業禁止」とは何を禁止しているのか

多くの会社の就業規則における「副業禁止」は、以下を目的としています。

  • 本業のパフォーマンス低下を防ぐ
  • 会社の機密情報の漏洩を防ぐ
  • 競業避止(同業他社への情報提供や競合行為を防ぐ)
  • 会社の名誉・信用を守る

つまり副業禁止の本質は「会社に不利益をもたらす行為を禁止する」ことです。単に収入を得ること自体を禁止しているわけではないケースがほとんどです。

この観点から見ると、自費出版やKindle出版は以下の理由から副業禁止に該当しないことが多いです。

  • 本業の業務時間外に行われる個人の創作活動である
  • 会社の機密情報を使うわけではない
  • 会社の競合ビジネスにはならない
  • 会社の名誉を傷つけるわけではない

印税は「不労所得」として副業禁止に抵触しにくい

法律的な観点から言うと、印税収入は「著作権から生まれる収入」であり、株の配当や不動産収入と同じ「資産運用・権利収入」に近い性質を持ちます。

多くの会社の副業禁止規定は「他社に雇用されること」や「競合他社での労働」を禁止しているものであり、著作権収入まで禁止しているケースは少ないです。

ただし、就業規則の文言が「一切の収益活動を禁止する」となっている場合は別です。まず自分の会社の就業規則を確認してください。


副業禁止の会社で自費出版する際の注意点

① 就業規則を確認する

「副業」「兼業」「収益活動」などの言葉がどう定義されているかを確認します。「他社への雇用・労働を禁ずる」という規定であれば、自費出版は該当しません。「一切の収益活動を禁ずる」という規定であれば、会社に相談が必要です。

② ペンネームを使う

会社名・実名を出さずにペンネームで出版することで、会社への影響を最小限に抑えられます。Kindle出版ではペンネームでの出版が一般的であり、特に問題ありません。

③ 会社の業務時間外・業務に無関係な内容で書く

会社の機密情報・顧客情報・業務上知り得た情報を本に書かないこと。また、業務時間中ではなく、完全に私的な時間に執筆することが重要です。

④ 会社の競合ビジネスにしない

会社と競合するビジネス書や、会社の事業と直接競合するコンテンツを出版することは避けましょう。自分の趣味・経験・専門知識を活かした内容であれば問題になることはほぼありません。

⑤ 確定申告を正しく行う

印税収入が年間20万円を超えた場合は確定申告が必要です。会社員の場合、副業収入は「雑所得」として申告します。住民税の「特別徴収」を「普通徴収」に切り替えることで、会社への通知を避けることができます。


Kindle出版の印税はいくらから確定申告が必要か

会社員が副業(Kindle出版の印税)で確定申告が必要になる基準はこちらです。

  • 年間20万円超の副業収入がある場合:確定申告が必要
  • 年間20万円以下の場合:確定申告不要(ただし住民税の申告は必要な場合あり)

Kindleの印税率は35〜70%で、例えば500円の本が月50冊売れた場合:

  • 500円 × 50冊 × 70% = 月17,500円
  • 年間換算で約21万円 → 確定申告が必要

確定申告の際は、住民税の徴収方法を「自分で納付(普通徴収)」に設定することで、会社に副業収入が通知されるリスクを下げられます。


副業禁止でも出版活動をしている人が多い理由

実際に副業禁止の会社に勤めながらKindle出版や自費出版をしている方は非常に多いです。理由は以下の通りです。

  • 創作活動は個人の自由:日本国憲法は「表現の自由」を保障しており、会社が個人の創作活動を完全に禁止することには限界がある
  • 印税は労働収入ではない:株の配当と同様に、著作権から生まれる収入は「労働」ではない
  • 本業への影響が少ない:業務時間外の執筆であれば、本業に支障をきたさない

ただし、グレーゾーンであることは確かなので、不安な方は会社の人事・法務に相談するか、就業規則を専門家に確認してもらうことをおすすめします。


副業禁止でも出版できるケース・できないケース

出版しやすいケース

  • 趣味・ライフスタイル・体験談の本
  • 会社業務と無関係なジャンル(料理・旅行・育児・自己啓発など)
  • ペンネームで出版する場合
  • 収益が年間20万円未満の場合

注意が必要なケース

  • 会社の業務内容・業界に直接関連する専門書
  • 会社名・顧客名が特定できる内容
  • 実名・顔出しで積極的にプロモーションする場合
  • 就業規則に「一切の収益活動禁止」と明記されている場合

出版をビジネスに活かす方法

副業禁止であっても、出版活動には収益以外の大きなメリットがあります。

  • 個人ブランディング:「著者」という肩書きが信頼感を高める
  • 転職・独立の武器:本を出版していることがキャリアの強みになる
  • 将来の独立準備:副業禁止の間に出版実績を作り、独立後に集客に活用する
  • 専門性の証明:自分の得意分野を本としてまとめることで、信頼性が上がる

収益よりも「本を出した事実」そのものが、将来のビジネスや転職に大きく役立つのが自費出版の本当の価値です。


まとめ

  • 自費出版・Kindle出版は多くのケースで副業禁止に抵触しない
  • 副業禁止の本質は「会社への不利益行為の禁止」であり、個人の創作活動とは別物
  • 印税は著作権収入であり、労働収入とは性質が異なる
  • 年間20万円超の印税収入は確定申告が必要。住民税を普通徴収に設定する
  • 会社業務・機密情報と無関係な内容・ペンネームでの出版がリスクを下げる
  • 不安な場合は就業規則を確認するか、会社に相談する

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